世界に対する日本車のイメージと今後の対策とは

最近は若者の自動車離れが大きく取り上げられています。

確かに個人の趣向の多様化により以前に比べると、特に若い人々がクルマに夢中になる割合は減ったかもしれません。
特に都会なら公共の交通機関も発達していますし、パーキングスペースを探すのも大変です。

さらに車検やガソリン代、月々の駐車場代など維持費もかなりかかりますから、クルマを持たないという選択があってもいいのかもしれません。

日本車に求められる安全性

クルマのメリットは何といっても、素早く移動できることでしょう。

日本車に求められる安全性
素早く移動できる手段には電車やバスなどもありますが、クルマはこれらよりも柔軟で的確に希望する場所へ到着することが可能という点は公共の交通機関のかなわない点です。

ただ、クルマは平時で時速40キロ~50キロ、高速走行ともなると時速100キロといった速度で走るので、それ相応の安全性能がなければなりません。

もちろん日本だけでなく、海外でもたくさんのクルマが造られ販売されています。
日本国内でもドイツやアメリカ、フランス、イタリアなどなどで造られた多くの外国車が走っています。
また、日本から多くの海外の国へと輸出もされています。

高性能で耐久性に優れた日本の車イメージ

そんな中、日本国内でも輸出先の外国でも、日本で造られるクルマ、いわゆる「日本車」は高い走行性能と安全性、そして耐久性を備えているという高い評価を受けています。

高性能で耐久性に優れた日本の車イメージ

アメリカやドイツなどは昔から自動車大国として知られてきていますが、今やこういった自動車大国のクルマよりも日本車のほうが故障や不調が出にくい、長い間の使用に耐える、そのうえ値段も高くないといった良いイメージがあります。

その結果、2015-16年における自動車メーカー別世界シェアは第1位にトヨタグループ、日産・ルノーが4位、ホンダが7位、そして10位にスズキとトップ10のうち4社を日本の自動車会社が占めているほどです。

けれどもそんな「安全神話」が疑われるようなできごとが起こり、昨今は「高性能で安全、耐久性に優れている」とされる日本の車のイメージが崩れているような傾向が見受けられるのです。

タカタ製エアバックの欠陥による安全神話の崩壊

そのひとつが「タカタ製エアバックの欠陥」です。

タカタ製エアバックの欠陥による安全神話の崩壊
タカタ製のエアバックの不調に起因した交通事故死は大きな影響を与え、そのタカタ製エアバックを使用する日本車製造メーカーでは大量のリコールへの対応に追われています。

その他にも、日産が新興国へと販売参入したクルマには販売価格を抑えるためにエアバックやABSが搭載されていなかったせいで、追突の際の安全レベルが極めて低い評価を与えられてしまいました。
さらにスズキのクルマも同様の評価を受け、こういったことが相次いで日本車の「安全神話」は疑いの目で見られるようになってしまったのです。

日本市場のメイドインジャパン車の将来とは

こういった現状に対して「売り上げを重視するがための経営により、これまでできていた最高でゆるぎない安全性能を持つ設計ができていない」といった辛辣な意見を持つ国内の自動車評論専門家もいます。

日本市場のメイドインジャパン車の将来とは

また「このような状態が続けば、十年、二十年後には『日本車は安かろう悪かろう』といったイメージを持たれるようになるかもしれない」といった危機感を抱く人もいます。

クルマに限らず、世界において日本が市場を確保しさらに競争力を持つためには、「made in Japan」の製品の安全性をはじめとするメリットをしっかりとアピールする必要があるでしょう。